スマホカメラ入門:知っておくべき用語一覧!意味から仕組みまで解説
はじめに
スマートフォンのカメラの進化は凄まじく、手軽に高品質な写真を撮ることができるようになっています。
しかし、カメラの性能や機能についての専門用語が多く、初心者には難しいと感じることもあると思います。
本記事では、スマホカメラを選ぶ際に知っておきたい基本的な用語について解説していきます!
F値?光学?難しい言葉がいっぱいです。。。
記事内で紹介する作例についてはXiaomi 14 Ultraを使用してます!
気になる方は下記をチェックしてみてください。
カメラの基本性能関連
センサーサイズは?
センサーサイズとは、カメラのイメージセンサーの物理的な大きさを指します。
センサーは光を捉え、デジタル信号に変換する役割を持ちます。
一般的に、センサーが大きいほど、より多くの光を取り込むことができるため、画質が向上し、特に低照度環境での撮影に強くなります。
スマホの種類 | メインカメラのセンサーサイズ |
---|---|
Galaxy S24 Ultra | 1/1.33インチ |
iPhone 15 Pro Max | 1/1.28インチ |
Xiaomi 14 Ultra | 1インチ |
センサーサイズの小さい順に並べてます。
※センサーサイズだけで写真の良し悪しが決まるわけではありません。
レンズの質、画像処理等、各スマホによって強みが違います。
解像度とは?
解像度とは、画像がどれだけ細かい部分を表現できるかを示す指標で、通常はメガピクセル(MP)で表されます。
12MP解像度が高いほど、画像のピクセル数が多くなり、より詳細な写真が得られます。
※例:12MPのカメラは1200万ピクセルの画像を生成。
12MP
50MP
サイト上だと圧縮されてしまうので、クリックして比較してみてください。
パット見分かりづらいですが、拡大した時分かりやすいです!
ズーム機能関連
光学ズームとは?
光学ズームとは、カメラのレンズが物理的に移動することで焦点距離を変えるズーム方式です。
この方法では、画質を損なうことなく被写体を拡大できます。
※例:3倍光学ズームは、被写体を3倍の大きさで劣化なく撮影可能。
ただし、高倍率になるほどレンズの厚みが増すためスマホが分厚く重くなります。
デジタルズームとは?
デジタルズームとは、撮影した画像を電子的に拡大するズーム方式です。
厚みのあるレンズを搭載することなくズームすることが可能です。
ただ、カメラは元の画像の一部を切り取って拡大するため、ズーム倍率が上がるほど画質が劣化します。
最近はAIによってデジタルズームしたものをより自然に処理したりしてます!
ペリスコープカメラとは?
ペリスコープカメラとは、スマホの厚みを抑えながら高倍率の光学ズームを実現する技術です。
通常のレンズ配置ではなく、カメラの中でレンズを横向きに配置し、光を反射させてセンサーに導く仕組みを使います。
これにより、スマホのボディを薄く保ちながら、高倍率のズームが可能になります。
ペリスコープとは、潜水艦についている望遠鏡です。
仕組みは下記です。
①水面上の光がペリスコープの上部レンズに入る。
②光が内部のプリズムやミラーに当たり、進行方向が曲げられる。
③光が垂直方向から水平方向に変わる。
④光がペリスコープ内を通って観察窓に届く。
この仕組みによって水中にいながらも水面上の状況をクリアに観察することができます。
この原理をスマートフォンのカメラに応用したのがペリスコープカメラです。
本来垂直に伸ばさないといけないレンズを水平に格納しレンズの厚みを抑えています。
マクロ撮影関連
マクロ撮影とは?
マクロ撮影は、非常に近い距離から小さな被写体を撮影する技術です。
被写体に近づくことで、より鮮明な画像を撮影することが可能です。
植物や静物など近づいて撮影可能なもの
テレマクロとは?
テレマクロは、ズームを用いて遠くからでもマクロ撮影が可能な技術です。
立ち入り禁止区域の物や近づくと動いてしまう生き物など
綺麗な写真を撮るための技術関連
OISとは?
OIS(Optical Image Stabilization)は、手ブレを補正する技術です。
レンズやセンサーが動くことで、手ブレによる画像のぼやけを最小限に抑えます。
さらに撮影待機時間の長い低照度の撮影にてブレを抑えるためシャープな撮影が可能になります。
鳩や鶏は持ちあげて上下左右に動かした際、首が一定箇所に固定される習性があります。
OISはこの仕組みと非常に似ています。
揺れやブレを感知し、レンズやセンサーを動かし一定方向に留まろうとすることで手ブレを抑えることができます。
F値とは?
F値は、レンズがどれだけ光を取り込むかを示す値です。値が小さいほど、多くの光を取り込むことができます。
光が多くなると被写体と背景の境界線が明確になり被写体を強調し背景をぼかす撮影が可能になります。
F値が低い:対象物を際立たせたい時
F値が高い:全体にピントを合わせたい時
F値:1.63
F値:4.00
EV値とは?
EV値(Exposure Value)は、写真の明るさを調整する値です。
EV値をプラスにすると写真が明るくなり、マイナスにすると写真が暗くなります。
これにより、撮影環境に応じて適切な明るさの写真を撮影可能です。
EV0.0
EV-1.0
EVいじるだけでだいぶ印象が変わります!
写真ファイル関連
JPEGとは?
JPEG(Joint Photographic Experts Group)は、一般的に使用される画像フォーマットです。
PEGは圧縮率が高く、ファイルサイズが小さいためWebページへの掲載やメールでの送信がしやすいです。
ただし、圧縮率によって画質が劣化することがあります。
HEIFは?
HEIF(High Efficiency Image Format)は、JPEGよりも高い圧縮率を持ちつつ、画質を維持する新しいフォーマットです。
ただし、比較的新しいフォーマットであり、対応していないデバイスやソフトウェアも存在します。
RAWとは?
RAW(Raw Image Format)は、カメラセンサーが捉えた情報をそのまま記憶するため最高画質で保存できます。
また、後からの編集で露出、ホワイトバランス、色調などを詳細に調整することが可能です。
しかし、以下の点が注意が必要です。
まとめ
フォーマット | 画質 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
RAW | 最高 | 圧縮されていないため、最高の画質。 編集の自由度が非常に高い。 | ファイルサイズが大きい。 専用ソフトが必要。 |
HEIF | 高 | JPEGよりも高圧縮率で、 同じ画質でファイルサイズが約半分 | JPEGより互換性が低い。 |
JPEG | 標準 | 広く互換性がある。 ファイルサイズが小さく、保存や共有が簡単 | 圧縮により画質が劣化する。 編集の自由度が低い。 |
最後に
以上、スマホカメラ周りの用語解説でした!
もっとおさえるべき用語や仕組み等あればコメントで教えてください!